[サンパウロ 6日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)の米州事務局である汎米保健機構(PAHO)は6日、米州の大半の国と地域で過去数週間の新型コロナウイルス感染者と死者の数が減少していると発表した。ただ、規制緩和に加え、依然2億4000万人がワクチン未接種で、一段の増加リスクも残っているとしている。
PAHOのエティエンヌ事務局長は記者会見で、「米州の多くの国と地域で公衆衛生対策が緩和され、一部では時期尚早だ」と述べた上で、観光に依存する地域、特にワクチン接種率の低い一部北米およびカリブ地域で最近感染が増えており、こうした地域ではなお毎週62万人以上の新規感染者が確認されていると指摘した。
同地域では6億8500万人がワクチンを接種しているが、エティエンヌ事務局長は「われわれは努力しているが、米州ではまだ2億4000万人がワクチン未接種の状態にある」と述べた。