[上海 10日 ロイター] - 中国外務省は9日夜、同国の新型コロナウイルス対策に懸念を示した米国に「強烈な不満」を表明した。
米国務省は8日、上海でのコロナ感染者の急増と規制のため、上海領事館の一部職員と米国人職員の家族が上海を離れる可能性があると発表した。
中国外務省の趙立堅報道官は声明で、「米国が声明で中国の感染拡大防止政策に対して根拠のない非難をしたことに強烈な不満と断固とした反対を表明し、厳正な抗議を申し入れた」とした。
米国大使館は9日の声明で、中国当局に懸念を直接伝えたと説明。「われわれは自主的な出国決定を中国側に伝達した」とした。
上海の規制で最も議論を呼んだのは陽性の子どもを親から引き離すというものだったが、その後当局が一定の譲歩を示した。