[東京 13日 ロイター] - 塩野義製薬は13日、開発中の新型コロナウイルス経口薬が胎児に骨格形態異常を起こすことが動物実験で確認された、とする一部報道について、事実だが承認審査の可否に影響を与えるものではないとの見解を発表した。
塩野義は、昨年末に厚生労働省と独立行政法人医薬品医療機器総合機構に報告済みで、今年2月25日付で提出した承認申請資料にも含まれていると説明。妊婦への適応は、実施中の承認審査で総合的に判断されるとしている。
共同通信は12日、この飲み薬について、動物実験で胎児に骨格形態異常を引き起こす「催奇形性」が確認されたことが関係者への取材で分かったと報じた。妊婦による使用を推奨しない方向で塩野義が検討していると伝えている。