[上海 14日 ロイター] - 中国上海市で14日に新たに確認された新型コロナウイルス感染者は約2万7000人と過去最多を更新した。一部地域で今週規制が緩和されたものの、大部分が封鎖されたままとなっている。
中国疾病予防管理センターは13日、自宅隔離に関する指針を公表し、無症状であっても専用施設での隔離が義務付けられる現行の規制が緩和されるとの期待が高まった。
だが、自宅隔離の対象者に関するSNS(ネット交流サービス)ユーザーの質問に対し、同センターは従来の規制に言及した。上海市当局者も14日の会見で、方針の変更を示唆する発言はしなかった。
ガベカル・ドラゴノミクスによる7日の調査によると、中国の域内総生産(GDP)上位100都市のうち、87都市がなんらかの隔離措置を実施している。
吉林省当局は14日、3月中旬から実施している対策が奏功し地域の感染が抑制されたと述べた。
一方深セン市では感染が一服したとみられていたが、再流行の兆しがある。14日は無症状者13人を含む21人の新規感染者が確認され、3月21日以来の高水準となった。