[北京 18日 ロイター] - 中国国家統計局が18日発表した3月の粗鋼生産は前年同月比6.4%減少した。新型コロナウイルスの流行と環境汚染対策で生産が低迷した。
3月の粗鋼生産は8830万トン。前年同月は9402万トンだった。
ロイターが国家統計局のデータを基に算出したところによると、1日当たりの粗鋼生産は285万トン。前年同月は303万トン、1─2月は268万トンだった。
中国北部では大気汚染対策と北京冬季五輪の影響で鉄鋼生産が制限された。生産制限は3月中旬に終了する予定だったが、中国有数の鉄鋼生産都市、河北省唐山市は、新型コロナウイルス感染拡大を受け3月下旬から一時的なロックダウンを実施した。
また、上海のロックダウンで下流部門の鉄鋼消費が低迷した。
第1・四半期の粗鋼生産は2億4338万トン。前年同期の2億7104万トンから10.5%減少した。