[ロンドン 17日 ロイター] - 国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)のリズ・スロッセル報道官は17日、北朝鮮での新型コロナウイルス流行について、感染拡大を抑制するための措置は同国の人権に「壊滅的な」影響を及ぼす可能性があるとの見方を示した。記者会見で述べた。
感染防止策は食料確保など人々の基本的ニーズに悲惨な結果をもたらしかねないとした上で、対策は適切かつ必要に応じて講じられるべきと語った。
北朝鮮は先週、新型コロナ流行を初めて確認。ワクチンや医療インフラが不十分であることから、重大な危機への発展が懸念されている。
スロッセル氏は、人々の隔離や行動制限などの措置はより深刻な抑圧につながる可能性があると指摘。
「ワクチン接種が行われなければ、人権状況に壊滅的な影響を与えるかもしれない」とした。