[サンパウロ 18日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)は18日、米州の新型コロナウイルス感染者数が前週比27.2%増加したと発表した。各国がマスク着用や他人との距離を取るソーシャルディスタンス(社会的距離)などの規制を緩和した上、ワクチン接種が遅れているためで、米国が増加をけん引した。
米州全体で先週確認された感染者は91万8000人で、半数以上が北米。米国では33%増の60万5000人となった。北米の感染者は7週間連続で増加している。
WHOの米州事務局、汎米保健機構(PAHO)のエティエンヌ事務局長は、一時的に感染者が減った際に多くの国が規制を緩め、国境を再開したと指摘。「マスク着用とソーシャルディスタンスは有効な対策であり、今も効果を発揮している」と述べ、対策の再強化を求めた。
PAHOによると、米州の新規感染者と死者はここ4週間増加。先週は3500人の死亡が報告されている。