[北京 20日 ロイター] - 中国・上海市が20日発表した4月の経済指標は大幅に悪化し、新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)により経済が全般的に大きく落ち込んだことが示された。
市統計局によると、工業生産は前年同月比61.5%のマイナスで、少なくとも2011年以降で最大の低下となった。マイナス幅は3月の7.5%から急拡大した。
上海は国内の主要自動車部品製造の30%、半導体製造能力の40%を占める。
4月の小売売上高は48.3%減と、こちらも少なくとも11年以降で最大の減少となった。減少幅は全国の11%を大きく上回った。
上海市を含む長江デルタ地域全体の小売売上高は30%以上減少した。
1─4月の不動産販売額(床面積ベース)は、1─3月の4.0%増から一転して17%減少した。4カ月間のデータに基づくロイターの推計によると、4月だけで88%減少した。