[香港 20日 ロイター] - マカオで週末に新型コロナウイルスの市中感染が8カ月ぶりに確認され、住民約60万人を対象にした集団検査が行われている。銀行や学校、政府機関などは閉鎖されているが、主要産業のカジノは営業を続けている。
検査は21日まで3日間にわたって実施される見通し。マカオは中国の「ゼロコロナ」政策を順守している。週末に数十人の感染者が確認された。
ほとんどの住民は自宅待機を求められ、レストランは店内での飲食サービスを停止する。入境規制も強化されており、アナリストはカジノ収入が少なくとも1週間、ゼロ付近に落ち込む見通しだと指摘している。
マカオの賀一誠行政長官は、今回の感染は突然発生し、感染源が不明のまま急速に拡大していると述べた。
マカオには公立病院が1つしかなく、医療体制はすでに日常的に逼迫している。
20日午前の株式市場ではカジノ株が急落。サンズ・チャイナが8%以上下げているほか、MGMチャイナ、ウィン・マカオ、ギャラクシー・エンタテインメイント、メルコ、SJMホールディングスが4─7%安。