[26日 ロイター] - 米バイオテクノロジー企業のアルナイラム・ファーマシューティカルズは26日、米製薬大手ファイザーと米バイオ医薬品会社モデルナをデラウェア州の連邦裁判所に提訴した。両社の新型コロナウイルスワクチンがアルナイラムの特許権を侵害していると主張し、損害賠償を求めている。
アルナイラムが特許権侵害で両社を提訴するのは3回目。アルナイラムが保有するワクチンが遺伝物質を体内に送り届ける際に利用する脂質ナノ粒子(LNP)の特許権を侵害したと申し立てている。
モデルナとファイザーはこれまでの訴訟でアルナイラムの主張を否定し、同社の特許権は無効と反論している。
アルナイラムは訴状で、メッセンジャーRNA(mRNA)ベースの新型コロナワクチンに必須のLNPテクノロジーは同社が10年以上前に開発したと主張。また2014年に提携の可能性を協議する中で、モデルナに同テクノロジーに関する機密情報を開示したと述べた。
アルナイラム、モデルナ、ファイザーのコメントは得られていない。