[上海 7日 ロイター] - 中国の国慶節(建国記念日)に伴う大型連休中の出入国者数が前年から大幅に増加し、新型コロナウイルス禍前の約85%にまで回復したことが、6日公表の当局統計で明らかになった。
今年は、中秋節と国慶節が重なり、例年より長い8日間となった。国家移民管理局によると、連休中の1日あたりの出入国者数は平均147万7000人で前年の約4倍。コロナ前の2019年の85.1%相当となった。同局の予想(158万人)は下回った。
旅行予約サイトや代理店によると、中国人の人気の海外旅行先は比較的安価なアジアで、ビザ免除措置を取ったタイが特に多かった。
国内旅行の支出額はコロナ前を上回った。当局統計を基にしたロイターの算出で、1回の旅行の平均支出額は911.6元(124.86ドル)。連休が7日間だった19年は830.8元、昨年は680.6元だった。
新華社が報じた当局統計によると、本土内旅行者は延べ8億2600万人で前年比71.3%増加、19年を4.1%上回った。