Andrew MacAskill Muvija M
[ロンドン 6日 ロイター] - ジョンソン元英首相は6日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)への政府の対応を巡る公的な聞き取り調査で、自身の政権がリスクを「あまりにも過小評価し」、楽観視していたと述べ、これまでで最も明確に謝罪を表明した。
ジョンソン氏は自身が下したすべての決定に責任を持つとし、国民の怒りを理解すると発言した。
同氏は、豚インフルエンザの大流行や狂牛病など、過去に起こった公衆衛生面の問題が当初の予想よりもはるかに少ない死者数で終わったことを理由に、新型コロナの死者数予想を信じなかったと述べた。
2019年から22年まで3年間首相を務めたジョンソン氏は、国民の大半が自宅待機を余儀なくされた20年から21年にかけて、首相官邸で開かれたパーティに他の高官とともに出席していたなど一連のスキャンダルが報じられた後、不名誉な形で辞任した。
同氏は新型コロナで死亡した人の家族との対面を避けるために聞き取り開始の3時間以上前に到着した。
*7日に配信した記事で本文中の誤字を修正しました。