格付け企業大手のフィッチ・レーティングスは、1日に公開したノートで、安全な資産に完全に裏付けられていないステーブルコインが普及することは、短期信用市場の不安定化を引き起こす可能性があると指摘した。
一方で、安全で流動性の高い資産に完全に裏付けられたコインでは金融市場のリスクは少ないという。フィッチは、「完全に裏付けられたステーブルコイン」の例として米ドル裏付けのUSDコイン(USDC)を挙げている。ただし、「フットプリント(利用量や利用範囲)が潜在的にグローバルもしくはシステミックであれば、依然として懸念する可能性がある」と警告した。