バーンスタインのアナリストは、あまり知られていない2つのビットコインマイニング企業の成長の可能性を予測し、人工知能（AI）データセンターの設立に向けた戦略的な動きを強調している。
同社はリポートで、アイリス・エナジー（IREN）とコア・サイエンティフィック（CORZ）の追跡を開始し、ポジティブな業績期待を示している。
バーンスタインは、現在のビットコインマイニングのセットアップをAIデータセンター運営に活用するという、マイナーの二重のビジネスアプローチを強調している。このシフトの指標として、CORZのCoreweaveとの47億ドルのホスティングパートナーシップなどの最近の契約を参照している。
「ビットコインの採掘者は、大容量の電力接続の確保で先行している」とバーンスタイン氏は指摘する。これは、電気料金の安さとともに、パートナーシップを結ぶ上で有利な立場にある。
アナリストは、2027年までにビットコインマイニング専用の電気容量の20％がAIに再利用され、IREN、CORZ、および他の同様の企業が最前線に立つと予測している。
バーンスタインはビットコインの価値について前向きな見通しを維持しており、2025年までに20万ドルに達し、2033年までに100万ドルを超えると推定している。とはいえ、AIデータセンターへの関与はビットコインの価格変動に対する防御策であり、より大規模な投資家を呼び込む可能性があるとみている。
分析ではIRENとCORZを対比し、CORZがホスティング・パートナーシップで優位に立つのに対し、IRENは強固な電力供給戦略とデータセンターの熟練度を有すると指摘している。バーンスタイン社は、IRENとCORZの2025年度のEBITDAに対する予想企業価値（EV）倍率をそれぞれ9.7倍と6.4倍としている。
「電力へのアクセスが決定的な制限であるならば、ビットコインマイナーの電力へのアクセスの評価は過小評価されているように見える」とバーンスタイン氏は結論付けている。急速に成長するAIデータセンター業界において、市場は現在、これらの企業の将来性を過小評価しているという。
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