1240GMT 1日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
4日終値 前営業日終値
株 FT100 5555.97(‐36.93) 5592.90
クセトラDAX 6134.21(‐77.13) 6211.34
金 現物午後値決め 1313.50 1316.25
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(12月限) 98.935 (+0.020) 0.498(0.529)
独連邦債2年物 0.839(0.853)
独連邦債10年物(12月限) 131.82 (+0.51) 2.248(2.288)
独連邦債30年物 2.843(2.885)
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<為替> ドルが上昇。米連邦準備理事会(FRB)の追加緩和観測が続く一方、ユ
ーロ圏経済の安定性をめぐる懸念が強まり、ドルは一時の下げから上げに転じた。
アイルランド中銀は4日、同国経済の今年の成長について、実質的に前年から横ばいに
なるとの厳しい見方を示した。
また2001年のノーベル経済学賞受賞者であるジョセフ・スティグリッツ氏が、ユー
ロの将来を危惧する見方を示したと3日付サンデー・テレグラフ紙が報じたことも、ユー
ロを圧迫した。
<株式> ロンドン株式市場は反落。7日のイングランド銀行(英中央銀行)の金融政
策発表や8日公表の米雇用統計などを控え、薄商いとなった。20億ユーロの起債を実施
したBP
BPは約2%下落し、エネルギー株<.FTNMX0530>全体を圧迫した。BPはこの日、メキ
シコ湾原油流出事故の被害者に対する200億ドル規模の補償基金への支払いを目的に
20億ユーロの社債を起債した。
他のエネルギー株では、BGグループ
もに約1.5%下落した。
欧州株式市場ではFTSEユーロファースト300種指数が6営業日続落。米住宅販
売保留指数が上昇する一方、米製造業新規受注が予想以上に落ち込み、景気回復をめぐる
懸念が強まった。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は6.70ポイント(0.63%)安
の1051.05と、終値としては8月末以来の水準となった。6営業日続落は2009
年1月以来の長さで、この間の下落率は2.5%に達した。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は31.89ポイント(1.17%)安
の2701.02。
8月の米住宅販売保留指数は82.3と、2カ月連続で上昇し、4カ月ぶり高水準とな
った。一方、8月の米製造業新規受注は前月比0.5%減と、市場予想の0.4%減を上
回って減少した。
9月のドイツの新車登録台数が17.8%減となったことを受けて、自動車株が軟調だ
った。BMW
米原油先物
いた石油メジャーに売りが出た。BP
ル
銅など金属価格が下落したことを背景に鉱山株の下げが目立った。アントファガスタ
ギリシャ銀行株<.FTATBNK>は2.9%上昇した。ギリシャ政府がこの日2011年度予
算案を発表し、国際通貨基金(IMF)・欧州連合(EU)の救済措置を受ける条件とし
て合意していた水準以上に財政赤字を削減する方針を示したことを好感した。
<ユーロ圏債券> 独連邦債が上昇。米連邦準備理事会(FRB)当局者の国債買い入
れ拡大支持を示唆する発言を受けた米国債の上昇に追随した。
ニューヨーク連銀で市場部門責任者を務めるブライアン・サック氏が、米国債の買い入
れ拡大は金融ひっ迫の緩和につながる可能性があると発言したことを受け、FRBの国債
買い入れ拡大観測が高まった。これを背景に、独連邦債先物
上値を伸ばし、1日の終値から57ティック高の131.88となった。
追加緩和観測が強まるなか、米国債2年物
この日発表された米住宅販売保留指数は予想を上回る上昇となったものの、独連邦債は勢
いを維持した。
独連邦債2年物
同10年物
アイルランドやギリシャといった周辺国債
ウトパフォームし、利回り格差が縮小した。
週末ギリシャを訪問した中国の温家宝首相が、ギリシャが政府債の発行を再開した際に
購入する方針を示すとともに、ユーロ相場の安定を支援する意向を表明したことがこれら
周辺国債を支援した。
サンデー・タイムズ紙は、アイルランドの年金基金は200億ユーロの国債を購入する
可能性があると報じた。
10年物のアイルランド国債と独連邦債の利回り格差は17ベーシスポイント(bp)
縮小し、410bpとなった。
[東京 5日 ロイター]