日経平均<.N225> 日経平均先物12月限<0#2JNI:>
終値 9498.49(-1.76) 終値 9490 (-30)
寄り付き 9517.68 寄り付き 9530
安値/高値 9471.48─9564.85 安値/高値 9470─9570
出来高(万株) 147510 出来高(単位) 33455
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[東京 18日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は小幅続落。ドル安/円高の一
服や米ハイテク株高を受けて輸出株などに買いが先行したものの、後場に入るとユーロ安
が進んだことが嫌気され、小口の先物売りやハイテク株売りが出て伸び悩んだ。香港、イ
ンドなどアジア株が総じてさえないことも見送り材料となった。ただ、TOPIXは上昇、
値上がり銘柄数も1000銘柄を超えるなどリスク資産への資金流入期待は根強い。
東証1部騰落数は値上がり1059銘柄に対し値下がり451銘柄、変わらずが147
銘柄。東証1部の売買代金は1兆0033億円。
今週末から本格化する国内企業決算発表に対しての警戒感が上値を押さえている。対ド
ルだけでなく、対ユーロでも円高基調が鮮明になってきたからだ。前日の米国市場ではグ
ーグル
発するなど米ハイテク産業の上振れ期待も浮上しているが、国内の輸出産業にとって円高
の打撃は大きい。「業績予想を上方修正しても前提の想定為替レートが対ドルで90円付
近にとどまり実勢とかい離しているようであればポジティブ材料とはなりにくい」(かざ
か証券・市場調査部長の田部井美彦氏)とみられている。
市場では「全体のムードは悪くはないものの、依然として信用期日到来に伴う処分売り
が断続的に出ており、重さを感じさせる状況だ」(中堅証券幹部)との声もあった。
10月5日に日銀が追加緩和を発表してから海外勢の日本株に対する関心は強まってい
るものの、「パフォーマンスの悪い日本株を買い上がる材料は乏しい」(準大手証券トレ
ーダー)という。もっとも、出遅れ銘柄が買われTOPIXがプラス圏を維持するなど物
色のすそ野は広がっている。「世界的なカネ余りを背景にリスク資産への資金流入期待は
高い」(日興コーディアル証券エクイティ部部長の西広市)との声もある。
個別では、マツダ<7261.T>が前営業日比2円安の212円。米フォード・モーター
が保有しているマツダの株式を売却することで調整していることが16日明らかになり売
りが先行したが下げ渋った。市場では「フォードの出資比率は徐々に低下してきており大
きな驚きはない。売却される株式も住友商事などが引き受けて市場で売却されないもよう
であり株価への影響は限定的ではないか」(中堅証券)との声が出ていた。
日本レップ<8992.T>はストップ高比例配分。同社は15日、オーストラリアの大手金融
グループ、マッコーリー
け(TOB)を行い、完全子会社化すると発表した。TOB価格は1株当たり
3万5000円。株価はTOB価格にサヤ寄せの動きとなっている。
一方、大幸薬品<4574.T>が大幅安。8月25日に付けた年初来安値913円を更新した。
15日に2010年9月中間期業績予想を赤字に下方修正したことが嫌気された。
(ロイターニュース 河口 浩一記者)