Gertrude Chavez-Dreyfuss
[ニューヨーク 3日 ロイター] - 米資産運用会社ダブルライン・キャピタルのジェフリー・ガンドラック最高経営責任者(CEO)は米連邦準備理事会(FRB)による高金利長期化は問題だとし、経済がそれを問題視している兆候があると指摘した。
ガンドラック氏はニューヨークでの投資関連イベントで「株式市場は既にそれを理解しており、債券利回りの上昇は助けにならない」と述べた。
3日の米債券市場では10年債利回りが4.806%、30年債利回りが4.950%と、いずれも2007年以来の高水準を記録した。ガンドラック氏は、10年債利回りが5%を超えれば大きな衝撃になると指摘した。
米国債利回りの急上昇を受け3日の株式市場ではS&P総合500種が6月1日以来の安値で引けた。ダウ工業株30種は5月31日以来の安値となり、6月以降初めて年初来で下落に転じた。ナスダック総合も5月31日以来の安値。
ガンドラック氏は「来年上期の景気低迷を意識するのが賢明だ」と述べ、上期の利下げも予想していると語った。