[日本インタビュ新聞社] - ■為替相場や株価に影響を与える日米の金融政策の違いとは
日米の金融政策の行方は、市場の注目の的だ。FRBは政策金利を据え置きながら、来年の利下げを示唆したが、高官発言でその見通しを曖昧にした。日銀は植田総裁の「チャレンジング」発言で、マイナス金利政策の解除やYCCの見直しを期待させたが、外国通信社の報道でその可能性を否定した。市場は、この二つの中央銀行の動きに振り回されている。
今週の日銀の金融政策決定会合では、現状維持が予想される。しかし、来年の1月の同会合では、植田総裁がどのような判断を下すかが焦点となるだろう。その前後には、FRBのFOMCも開催される。FRBは、米国の景気やインフレの動向に応じて、金融政策の調整を行うとしている。日銀は、FRBの動きに影響されるだけでなく、日本の景気や物価の状況にも配慮しなければならない。
日米の金融政策の違いは、為替相場や株価にも影響を及ぼす。円高・ドル安や円安・ドル高の動きは、日本の輸出企業や金融機関にとって重要なファクターだ。また、金利の上昇や下降は、債券市場や不動産市場にも波及する。年末年始の市場は、日米の金融政策の動向に敏感に反応することになるだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)