Mathieu Rosemain
[パリ 26日 ロイター] - フランスの銀行大手BNPパリバが26日発表した第3・四半期決算は、純利益が前年同期比4%減の26億6000万ユーロ(28億1000万ドル)となり、同社がまとめた市場予想の26億4000万ユーロとほぼ一致した。
トレーディング収入が引き続き減少したものの、法人向け金融サービスが好調だった。
収入は4%増の115億8000万ユーロ。市場予想の115億2000万ユーロをわずかに上回った。
トレーディング収入は9%以上減少。FICC(債券、為替、コモディティー)が、株式部門から移管した事業を除くベースで14.3%の減収となった。
債券発行、シンジケートローン、キャッシュ・マネジメントを手がけるグローバルバンキング事業は約20%の増収で、トレーディング収入の落ち込みを相殺した。
第3・四半期の貸倒引当金は7億3400万ユーロ。市場予想の8億1500万ユーロを下回った。営業経費は3.4%増と、増収率を下回り、業績を下支えした。
有形株主資本利益率(RoTE)は12.7%。同社が設定した2025年までの目標である12%を達成できる見通し。
今年の自社株買い計画(50億ユーロ規模)の85%以上を完了したことも明らかにした。