[東京 6日 ロイター] - JSRは6日、23年3月期(国際会計基準)の業績見通しを下方修正した。半導体市場の減速、ディスプレー市場の回復の遅れに加え、ウクライナ情勢を受けた資源高、輸送費の高騰などが響いた。
売上収益は前年比20.5%増の4110億円(従来予想4205億円)、営業利益は同21.1%減の345億円(同560億円)、当期利益は同35.7%減の240億円(同435億円)を見込む。
IBESがまとめたアナリスト17人のコンセンサス予想では、23年3月期の連結営業利益の平均値は476億円で、新たな見通しはこれを大きく下回る。
22年4─12月期は売上収益が前年同期比22.0%増の3129億円、営業利益が同23.5%減の322億円、純利益が同44.5%減の196億円となった。半導体市場で顧客の生産調整が顕著となったほか、原油高や輸送費の上昇が利益を圧迫した。