[カイロ 17日 ロイター] - イスラエルとイスラム組織ハマスはパレスチナ自治区ガザでの紛争を巡り、新たな停戦と人質解放に双方とも前向きだが、実施の詳細について意見が食い違っている。エジプトの安全保障関係筋2人が17日、明らかにした。
今月1日まで7日間の戦闘休止で仲介役を務めたエジプトとカタールは、停戦交渉に入る前にガザ支援を加速させ、イスラエルとガザ南部の境界にあるケレムシャローム検問所を支援物資搬入のために再開すべきと主張。
イスラエルの当局者はガザへの支援物資搬入が可能になったと述べた。
関係筋は、イスラエル対外特務機関モサドのバルネア長官がカタールのムハンマド首相と会談したと明らかにしており、和平への期待が高まった。
前出の関係筋によると、ハマスはガザで拘束する人質の解放リストを一方的に作成する考えを強調し、イスラエルが既存の境界線に軍を撤退させることを要求しているという。
イスラエルはハマスが人質解放のリストを決定することには同意しているが、解放の日程を示すよう求めており、リストを確認してて初めて停戦の時期や期間を決定できるとの立場を取っているという。軍の撤退は拒否している。
ハマスは完全な停戦が人質解放の前提条件だとしている。