[東京 25日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 16140.34 +224.55 寄り付き 15983.47 安値/高値 15953.93─16218.29
TOPIX .TOPX 終値 1307.54 +23.01 寄り付き 1289.64 安値/高値 1289.52─1313.12
東証出来高(万株) 239860 東証売買代金(億円) 23885.36
東京株式市場で日経平均は反発。一時、前日比で300円を超す上昇となった。前日の米 国株高や原油価格の上昇などを受けて、朝方から買いが先行。補正予算検討との一部報道 が支援材料となったほか、外為市場でドル高/円安方向に振れると先物主導で買いが強ま り、後場一段高となった。
取引終盤にかけて持ち直した米国株の上昇や終値で32ドル台を回復した米原油先物 CLc1 などを好感し、序盤は買いが先行。「政府が4月以降に5兆円規模の補正予算を組 むことを検討」との一部情動が建設株や不動産株への買いにつながり、日経平均は節目の 1万6000円台を回復した。
その後は週末の20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議などを控え、一 進一退の展開が続いたが、ドル/円 JPY=EBS が112円台半ばへと円安に進むと先物買 いが強まり、日経平均は上げ幅を拡大。「アルゴリズム取引など為替と連動した売買が指 数を押し上げた」(松井証券シニアマーケットアナリストの窪田朋一郎氏)との見方があ った。
個別銘柄では、シャープ 6753.T が前日比14%安となった。25日に開いた臨時取 締役会で、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業 2317.TW による買収案受け入れを決め、一 時的に買われる場面があったが、午後に鴻海グループへの第三者割当増資と種類株式の発 行を発表し、大幅な株主価値の希薄化を懸念した売りが出た。
東証1部騰落数は、値上がり1680銘柄に対し、値下がりが209銘柄、変わらず が48銘柄だった。
(杉山容俊)