[カラチ(パキスタン) 26日 ロイター] - パキスタン国立銀行(中央銀行)は26日に開催した臨時会合で、主要政策金利を100ベーシスポイント(bp)引き上げ22%とした。
パキスタン議会は前日、国際通貨基金(IMF)の融資条件を満たすために修正された2024年度(23年7月─24年6月)予算案を承認した。
アナリストによると、中銀の利上げは今月末に期限が切れるIMFの融資プログラムで、棚上げされている11億ドルの融資を確保するための条件に沿った決定という。
中銀は12日に開いた金融政策委員会(MPC)で、金利を据え置いていた。
イスマイル・イクバル・セキュリティーズの調査責任者、ファハド・ラウフ氏は「これもIMFの条件のようだ。利上げは政府・民間部門の債務返済負担を増大させるが、融資実行につながるのであれば脆弱なマクロ経済状況を考慮すると、プラス面がマイナス面を上回る」と述べた。
中銀は予算案での税引き上げなどに言及し、「これらの措置はIMFのプログラム完了という観点から必要と判断しているが、インフレ見通しの上振れリスクを高めた」と説明した。