1319GMT 17日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
18日終値 前営業日終値
株 FT100 5092.23(‐239.37) 5331.60
クセトラDAX 5602.80(‐346.14) 5948.94
金 現物午後値決め 1824.00 1790.00
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(9月限) 98.595 (+0.050) 0.397(0.431)
独連邦債2年物 0.608(0.668)
独連邦債10年物(9月限) 135.64 (+1.72) 2.085(2.215)
独連邦債30年物 2.983(3.115)
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<為替> ドルと円が上昇している。世界の経済成長および欧州銀行に対する懸念から、
投資家の間で安全資産への逃避が進んでいる。
一方でスイスフランは値下がり。スイス国立銀行(中央銀行、SNB)が為替フォワー
ド市場を通じて資金を供給しているとのうわさが嫌気された。
電子取引EBSによると、ドル/スイスフラン
0.79430スイスフラン。ユーロ/スイスフラン
イスフランと小幅安で推移している。
ドル/円
<株式> ロンドン株式市場は急落。1日の下げとしては2009年3月以降で最大と
なった。世界経済の成長鈍化およびユーロ圏の債務危機波及に対する懸念から銀行株が大
幅に売られた。
FT100種総合株価指数<.FTSE>は、この日の下げで、時価総額およそ600億ポン
ド(990億ドル)が失われたことになる。
朝方発表された米新規失業保険申請件数が予想以上に増加したことに加え、米フィラデ
ルフィア地区連銀が発表した8月の製造業業況指数が2009年3月以来の水準に落ち込
んだことから、米国経済鈍化への警戒感が広がり、売りに拍車がかかった。
銀行株<.FTNMX8350>の値下がりがきつく、6.9%安。
バークレイズ
世界経済動向との関連性が強い商品株も、原油と金属価格の下落に追随して売られた。
鉱山株銘柄のエクストラータ
ー
欧州株式市場は急落して取引を終えた。さえない米経済指標を受け米国の景気回復に対
する懸念が広がり、主要指数のFTSEユーロファースト300種指数は2年半ぶりの大
幅な下げとなった。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は46.68ポイント(4.80%)
安の925.19と2009年3月以来の下げ幅を記録した。2月中旬からは22%超値
下がりしている。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は124.51ポイント(5.34%)
安の2206.61。
独DAX<.GDAXI>5.8%安で引けた。欧州のほかの国が金融株の空売り禁止措置を導
入したことや、ユーロ圏ソブリン債務危機の解決に向けた政策が打ち出されないことへの
懸念が背景との声が市場関係者から聞かれた。
STOXX欧州600銀行株指数<.SX7P>は6.7%下落し、年初来では29.8%下
げている。この日はバークレイズ
が12.3%、コメルツ銀行
CMCマーケッツの市場アナリスト、マイケル・ヒューソン氏は「市場はリセッション
(景気後退)を織り込み始めている。8月のフィラデルフィア連銀業況指数は大変ひどい
数字だった」としたうえで、「ユーロ圏のソブリン債務問題への明確な対策が打ち出され
るまで、相場の状況は改善しないだろう」との見解を示した。
投資家の安全資産への逃避買いから金価格
しかし、金属価格は今後に需要低下が見込まれることから下落し、STOXX欧州
600資源株指数<.SXPP>は6.9%下落した。
STOXX欧州600自動車株指数<.SXAP>も需要をめぐる懸念から7.4%安。
イタリアのフィアット
10%、高級車大手BMW
<ユーロ圏債券> 独連邦債先物が過去最高値を更新した。8月の米フィラデルフィア
地区連銀製造業業況指数が2009年3月以来の水準に落ち込んだことを受け、リスク資
金の逃避が加速した。
独・英・米の指標10年債利回りは、そろって過去最低水準を更新した。
また欧州債務危機の波及阻止に向け、当局が断固とした対応を行う見込みが薄いことも
、投資家心理を圧迫している。
独連邦債先物
銀製造業業況指数の発表を受け、一時は136.26まで買われた。
モニュメント・セキュリティーズのストラテジスト、マーク・オズワルド氏は「(フィ
ラデルフィアの)データは非常に悲惨な数字」とし、「多くの人が3年前とまったく同じ
状況にいると感じているだろう。これに歯止めをかけるものを見つけるのは難しい」と述
べた。
イタリア・スペイン10年債利回りは、引き続き約5%の水準で推移している。
イタリア10年債
準となる4.89%に低下した。
スペイン10年債利回りは5.004%。2月以来の水準となる4.91%に低下する
場面もあった。
市場関係者によると、欧州中央銀行(ECB)による国債買い入れは最近細っており、
あるトレーダーは、この日ECBからのレートチェックがなかったと述べた。
[東京 19日 ロイター]