米CFTC(商品先物取引委員会)の関係筋によると、今後イーサリアムの先物取引商品が認可される可能性は高いことが判明した。
2017年にビットコインの先物取引が開始された際は市場に大きな影響が出た為、イーサリアムへの期待も上がりETH価格はおよそ+10%の上昇を記録している。
仮に今後イーサリアムの先物取引がCFTCから認定される形で実現すれば、ETH市場が仮想通貨の現物に手を出しかねている機関投資家にもアクセス可能となることが好ファンダとみられたことが上昇要因だと言えるだろう。
匿名筋のCFTC高官である人物は仮想通貨メディアCoinDeskに対して以下のように語った。
デリバティブ取引所が我々にあるデリバティブ商品(イーサの先物取引)を提供したいとしてそれが我々の基準に沿えば、その商品には自己認定される権利が与えられる可能性は十分あるだろう。
米CFTCは2017年12月に米国の大手デリバティブ取引所であるCMEとCboeにビットコイン先物取引を提供することを認可していた。
これらの取引所は既にCFTCから認可されていた金融機関であった為、先物取引を「自己認定」することが認められていた。
イーサリアムの先物に関する話題は昨年から話題視されていたが、CFTC側からの具体的な言及や発表はなく、実現には未だ至っていない。
しかしCFTCは昨年末からイーサリアムに関する意見を募集していたことが今回の発言に至ったと考えられている。
ETH価格への影響今回のCFTC関係者の発言がCoinDeskで発表された直後からイーサリアム価格への影響がみられた。
ビットコインなどその他の主要通貨は価格が下向きだった中、ETH価格は反発して高騰。
結果的におよそ10%の上昇を記録している。
このようにイーサリアム現物への影響が出たことは過去の事例から見て当然と言えるだろう。
ビットコイン価格はCMEやCboeのビットコイン先物取引が認定された直後に高騰し、結果的に200万円突破する重要な要因の一つとなったとする見方もある。
今回はイーサリアムの先物取引がCFTCから実際に認可された訳ではないが、これまで明確な進展がなかったイーサリアムの先物取引の可能性において「申請があれば承認される可能性が高い」と説明するCFTC高官の説明は仮想通貨市場にとって前向きなセンチメントを与える材料となったと言える。
(記事提供:コインポスト)CoinPost(コインポスト)は、日本最大級の仮想通貨・ブロックチェーン総合情報メディアサイトです。
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