[日経平均株価・TOPIX(表)]日経平均;23979.97;-86.15TOPIX;1741.86;-5.34[後場の投資戦略] 前日の米主要株価指数が連日で過去最高値を更新したにもかかわらず、本日の日経平均は利益確定売りに押され反落している。
ただ、今のところ節目の24000円を大きく割り込むような展開とはなっておらず、前日までと状況に大きな変化はないと考えてよいだろう。
米中協議の「第1段階」の合意への期待などから24000円台回復まで急ピッチの上昇だったため、過熱警戒感も意識されるところ。
一段の上値追い材料待ちとなり、目先の利益を確定する売りが出ているようだ。
英国のEU離脱を巡り、円相場が下げ渋っている点もやや気掛かり。
反面、米国株は堅調で、アジア株も値を崩しておらず、積極的に売る材料は見当たらない。
前引けの東証株価指数(TOPIX)下落率は0.31%で日銀による上場投資信託(ETF)買い実施は期待されず、後場弱含む場面が出てくる可能性はあるが、下値では押し目買いの動きもあるだろう。
新興市場ではマザーズ指数が1%超の下落となっている。
サンバイオ (T:4592)は取引時間中としては3日ぶりに売買成立したものの、大幅に4日続落。
その他では本日上場したJTOWER (T:4485)やマクアケ (T:4479)、フリー (T:4478)といった直近IPO(新規株式公開)銘柄が活況で、マザーズ指数の押し上げには寄与していない。
ただ、本日のJTOWERも含め初値好調なIPO銘柄が相次いでおり、IPOラッシュが一巡する年末以降、資金還流によるマザーズ銘柄の再上昇に期待する向きが多いようだ。
今週あたりから先取りする動きが出てくる可能性もあるだろう。
(小林大純)