[東京 18日 ロイター] - 日銀が18日に発表した昨年10─12月期の資金循環統計によると、家計が保有する金融資産残高は12月末時点で1903兆円となり、前年に比べて3.3%増加。前年比プラスは3四半期ぶりで、2005年以降で最高を更新した。前年比での株高が金融資産の押し上げにつながった。
家計の金融資産のうち、「株式等」は前年比13.5%増の211兆円、「投資信託」は10.9%増の74兆円。「現金・預金」は2.3%増の1008兆円で、初めて1000兆円を超えた。
企業の金融資産も05年以降で最大となり、前年比6.9%増の1240兆円。株高で「株式等」が13.0%増の421兆円となった。「現金・預金」は1.8%増の267兆円。
日銀の国債保有は495兆円で、残高に占める比率は43.7%。過去最高となった9月末の43.9%から低下した。日銀は国債の大規模購入を続けているが、 9月末から12月末にかけて国債の金利が上昇した結果、評価額が目減りした。日銀は「日銀が保有する国債の残存期間は他のプレーヤーと比べて相対的に長いため、金利が上昇すると評価額が下がりやすい」としている。
海外の国債保有額は145兆円で残高に占める比率は12.8%。
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