[ワシントン 19日 ロイター] - 米商務省が19日発表した第4・四半期の経常収支は、赤字額が前期比12.4%減の1098億ドルだった。市場予想は1090億ドルだった。
経常収支は、海外とのモノやサービス、投資の流れを表す。
第3・四半期の経常収支の赤字額は当初発表の1241億ドルから1254億ドルに改定された。
赤字の対国内総生産(GDP)比率は2.0%と、第3・四半期の2.3%から低下し、2013年第4・四半期以来の低水準だった。
1年8カ月におよぶ米中貿易摩擦が第4・四半期の中国からの輸入品を制限。同時に米国は原油の純輸出国となり、外国産原油への依存を大幅に減らした。
第4・四半期はモノの輸入が206億ドル減の6125億ドル。減少幅は09年第1・四半期以来の大きさだった。服飾品や靴、家庭用品など消費財の輸入が減少したほか、自動車部品やエンジンなどの輸入も減少した。
モノの輸出は25億ドル減の4097億ドルだった。主に大豆の輸出が減少した。
19年の経常赤字は1.5%増の4984億ドルとなった。対GDP比は2.3%と、18年の2.4%から低下した。