[マドリード 29日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーであるスペイン中銀のデコス総裁は29日、共同債を通じて加盟国に資金を分配する欧州連合(EU)の復興基金について、EUの条約に抵触しないとの見解を示した。
ドイツの憲法裁判所は26日、共同債を利用した復興基金に反対する原告の訴えを検討する方針を示した。
同総裁はスペインの通信社ヨーロッパ・プレス主催のイベントで「欧州の合意事項が、条約と完全に整合性が取れることは全く疑っていない」と述べた。
EUは資本市場を通じて最大7500億ユーロを調達し、新型コロナウイルスの流行で特に打撃を受けた加盟国に資金を分配することで合意したが、ドイツの極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」や一部の市民団体は、共同債の発行がEUの条約に違反すると訴えている。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20210329T105948+0000