[メルボルン 25日 ロイター] - 原油先物は25日のアジア取引で小幅上昇。この基調を維持すれば5週連続の上昇となる見込みだ。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど主要原油輸出国で構成する「OPECプラス」が、8月以降に協調減産を一段と縮小することには慎重との見方を背景に需要の伸びが供給を上回ると予想されている。
0216GMT(日本時間午前11時16分)時点で米WTI原油先物は0.08ドル(0.1%)高の1バレル=73.38ドル。週初からは2.4%上昇となる水準。
北海ブレント先物は0.07ドル(0.1%)高の1バレル=75.63ドル。週初からは2.9%上昇している。
WTIもブレントも前日は2018年10月以来の高値を付けていた。
最大の注目は、7月1日のOPECプラスの会合で8月から協調減産をさらに縮小するかが焦点。
アナリストは、米国や欧州、中国では新型コロナウイルスワクチン接種の普及や経済活動再開で原油需要が拡大し、その他の地域での感染拡大の影響を相殺していることをOPECプラスが考慮する必要があると指摘する。
ANZのアナリストノートは、日量50万バレルの小幅な供給拡大を決定すると予想。「OPECプラスは来週の会合で、市場の供給拡大ニーズと需要拡大の脆弱さの間でバランスを取ることを目指すだろう」と述べた。