[北京 9日 ロイター] - 中国政府は9日、今年4回目となる金属備蓄の放出を完了した。供給不足を緩和し、コモディティー価格の上昇を抑制することが狙いで、入札を通じ15万トンの産業用金属を売却した。
入札には加工業者や製造業者が参加。国有企業の中国五鉱集団公司と中国兵器工業集団が運営するオンラインプラットフォームによると、銅3万トン、アルミニウム7万トン、亜鉛5万トンを売却した。
国家食料物資備蓄局は、市場の需給や価格に応じて、近い将来にさらに備蓄を放出する方針を示した。落札者や落札価格は明らかにしていない。
同局が今年放出した金属備蓄は計57万トン。昨年までは10年以上にわたって金属備蓄の放出は行われていなかった。