[トロント 1日 ロイター] - IHSマークイットが公表した10月のカナダ製造業購買担当者景気指数(PMI)は季節調整済みで57.7と、前月の57.0から上昇し、過去最高を記録した3月の58.5以来の高水準となった。新規受注と雇用の増加が、サプライチェーンに対する圧力の高まりを相殺した。
景気拡大と縮小の分岐点となる50は16カ月連続で上回った。
IHSマークイットのエコノミスト、シェリーヤ・パテル氏は「今回のPMIはカナダの製造業が堅調に推移していることを示している。新規受注が早いペースで増加しているほか、既存受注に対応するため企業が採用活動を継続している」と述べた。
新規受注は55.3で、9月の54.5から上昇した。雇用も53.2と、9月の52.8から上昇した。
価格指標は高止まりし、リードタイムは長期化、サプライヤーの納期を示す指数は11年ぶりの低水準に低下した。
一方で、購買品在庫は過去最高のペースで増加した。これは企業が将来の供給ショックに備えようとする動きを見せたためという。
生産見通しを示す指数は2018年4月以来の高水準に上昇した。