[ベルリン 1日 ロイター] - S&Pグローバルが1日発表したドイツの6月の製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は速報値と同じく52.0で、前月の54.8から低下した。新規受注が大幅に減少し、ドイツ経済の先行きが懸念される。
新規受注指数は43.3。前月の47.0から低下し2020年5月以来の低水準となった。
S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのエコノミクス・アソシエート・ディレクター、フィル・スミス氏は「ドイツ製品への基調的需要に急速な調整が見られる」と述べた。調査した企業は「輸出販売に複数の逆風が吹いている」と指摘したという。
「受注残が減少しており、今後12カ月の生産見通しが過去2年あまりで最悪の水準に引き下げられた」とした。
一方、投入コストと生産価格の上昇が2カ月連続で鈍化し、物価圧力が幾分緩和したことを示した。ただスミス氏は、供給側からの圧力の緩和を需要減の影響で説明するのは難しいとの認識を示した。