[ソウル 27日 ロイター] - 韓国の半導体大手SKハイニックスが27日発表した第2・四半期決算は、営業利益が前年同期比56%増の4兆2000億ウォン(32億1000万ドル)となった。サーバー向けの堅調な需要とドル高に支援された。
第2・四半期としては2018年以来の最高益。アナリスト予想は4兆ウォンだった。
売上高は34%増の13兆8000億ウォンと過去最高を記録した。
同社はDRAM半導体の出荷が前四半期比で約10%増加したと説明。NANDフラッシュ半導体の出荷は1桁台後半の伸び率となった。
同社の半導体販売は主にドル建てで行われるため、韓国ウォンで計上される利益を押し上げた。
下半期については需要が鈍化する公算が大きいとの見通しを示した。景気後退に対する懸念を背景に顧客がコストを大幅に削減し、投資を減らしており、すでに低迷しているスマートフォンやパソコンの消費者需要に加え、サーバー用の半導体需要や企業のパソコン需要に悪影響が出るという。
顧客の半導体メモリー在庫は増加傾向にあり、6月末時点の同社の在庫も3月末時点に比べて1週間分増加している。
クラウドサービスの長期需要は今後も拡大する見通しだが、目先の部品不足、マクロ経済の不透明感、消費者需要の低迷を背景に下半期は顧客がサーバーへの支出に慎重になりつつある。
来年の事業計画ついては、設備投資の大幅減額など、複数の選択肢を検討している。
土地や電力の確保など将来に向けたインフラ投資は継続するが、半導体装置への投資は減らす可能性がある。
親会社のSKグループは26日、米国の半導体産業に150億ドルを投資する計画を明らかにした。