[ソウル 27日 ロイター] - 韓国のLGディスプレー が27日発表した第2・四半期決算は、営業損益が4880億ウォン(3億7100万ドル)の赤字に転落した。物価高や金利上昇を受けてテレビなどに使用されるパネルの需要が後退した。
前年同期は7010億ウォンの黒字だった。新型コロナウイルス流行下では家庭での娯楽需要が数四半期にわたり業績を押し上げていた。
四半期の営業赤字は2020年第2・四半期以来で、リフィニティブがまとめたアナリストの予想平均(3430億ウォン)より大幅となった。
売上高は前年比20%減の5兆6000億ウォン。
第2・四半期は中国のロックダウン(都市封鎖)長期化でサプライチェーン(供給網)が混乱したほか、マクロ経済を巡る不透明感の高まりなどが業界全体の需要に影響し、パネルの出荷が減少した。
トレンドフォース傘下のウィッツビューによると、テレビ用55インチ液晶(LCD)パネルの価格は第2・四半期に前期比約12%下落した。
LGディスプレーはテレビ用LCDパネル事業を縮小しハイエンドのIT(情報技術)製品に注力する計画を加速すると述べた。