[東京 29日 ロイター] - 経済産業省が29日に発表した6月の商業動態統計速報は、小売業販売額(全店ベース)が前年比1.5%増の12兆4800億円と4カ月連続で増加した。半導体不足などの影響で自動車販売が振るわなかったが、人出の回復で夏物中心に衣料品などが増加した。
ロイターの事前予測調査では2.8%増が予想されていた。
業種別では、石油製品の価格上昇などで燃料小売業が前年比11.5%増加し、全体を押し上げた。また、日焼け止めなどの季節商品が好調で、医薬品・化粧品が4.6%増加した。百貨店など各種商品小売業は4.5%増だった。一方、自動車小売業は供給不足の影響で自動車の納車が遅れたことが響き9.2%減少した。
業態別の前年比では、人出の回復で百貨店が11.2%、コンビニは4.2%、ドラッグストアは3.4%、家電大型専門店は3.5%、それぞれ増加した。一方、スーパーは1.2%減、ホームセンターは0.7%減だった。
*経産省の発表資料は以下のURLでご覧になれます。http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/syoudou/index.html [http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/syoudou/index.html]
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