[ベルリン 5日 ロイター] - 調査会社センティックスが5日発表した9月のユーロ圏投資家センチメント指数はマイナス31.8と2020年5月以来の低水準となった。リセッション(景気後退)入りは避けられないとみられる。
ロイターがまとめたアナリスト予想のマイナス27.5を下回った。8月はマイナス25.2だった。
期待指数も前月のマイナス33.8からマイナス37.0へ急低下した。リーマンショック後の金融危機のピークだった08年12月以来の低水準を記録した。
現況指数は8月のマイナス16.3からマイナス26.5へ低下し、21年2月以来の低水準となった。
センティックスのマネジングディレクター、マンフレッド・ヒューブナー氏は発表文で「(統計開始から)20年以上の歴史の中で、投資家のユーロ圏経済に対する評価がこれほど弱く、同時に期待がこれほど低いのは2008年の金融危機を除いてなかった」と指摘した。
その一方で、新型コロナウイルス大流行で経済が打撃を受けたときのような金融支援を中央銀行が行う兆候は今のところないとの見解を示した。
調査は1258人の投資家を対象に2日から4日にかけて行った。