[シンガポール 24日 ロイター] - 中国国家統計局が24日発表した9月の石油精製量は昨年11月以来初めて前年比で増加し、1日の処理量は9カ月ぶりの高水準となった。複数の大規模国有精製所の操業再開が寄与した。
9月の精製量は前年比1.9%増の5681万トン(日量約1382万バレル)。8月は日量1264万バレルだった。
1─9月の精製量は4億9726万トン(日量約1330万バレル)で、前年同期を5.1%下回った。
9月は中国石化上海石油化工など閉鎖が続いていた国有精製所の操業再開を受けて生産が持ち直した。
一方、中国の商品コンサルティング会社JLCによると、東部の精製拠点である山東省の独立系精製所の稼働率は63%前後と、8月の約65%、7月の約70%から低下している。
国家統計局によると、9月の中国原油生産は前年比1.4%増の1681万トン(日量409万バレル)。1─9月では3%増の1億5375万トン(同411万バレル)となった。
9月の天然ガス生産は前年比4.6%、1─9月では同5.4%、それぞれ増加した。