[27日 ロイター] - 米国株式市場の27日の時間外取引で、2000億ドルを超える時価総額が失われた。アマゾン・ドット・コムの決算発表を受けて大手ハイテク企業への軟調な業績が改めて浮き彫りになった。
アマゾンはこの日の引け後に決算を発表したが、第4・四半期の売上高見通しがアナリスト予想を下回るなどし、株価は時間外取引で17%下落。時価総額約1900億ドルが吹き飛んだ。
また、アップルの7─9月期決算はiPhoneの売上高が市場予想を下回った。株価は約1%下落し、約300億ドルの価値が消えた。
チェリー・レーン・インベストメンツのパートナー、リック・メックラー氏は、大手ハイテク企業も特に消費者向けは景気減速に無縁ではないとし、「米連邦準備理事会(FRB)が計画的な景気減速に乗り出す中で、消費者向け事業の一部が影響を受け、株価の大きな下落を招いている」と述べた。
アマゾンの決算を受け、ナスダック総合先物は約3%下落し、28日の市場は大幅下落で始まると見込まれている。