[シンガポール 22日 ロイター] - 中国の新型コロナウイルス感染拡大を受け、アナリストの間で年末の同国の石油需要見通しを下方修正する動きが出ている。
中国は最近コロナ規制を一部緩和したものの、新規感染者が過去最多に迫る勢いで増加。規制再導入を余儀なくされており、燃料需要が回復するのは2023年3月以降になるとみられる。
ゴールドマン・サックスのアナリストはリサーチノートで「22年第4・四半期の中国需要見通しを慎重に日量120万バレル引き下げた」と述べた。その上で「23年第2・四半期の中国経済再開への信頼感は依然高い」とした。
北海ブレント先物は、中国の規制再導入が発表されて以降、10ドル近く下落している。
コンサルタント会社エナジー・アスペクトのアナリスト、Sun Jianan氏は11月と12月の中国石油需要見通しを日量20万バレル引き下げ、第4・四半期については日量19万バレル下方修正し1445万バレルとした。
「23年第1・四半期の需要は前年と比べ低水準にとどまるが、同年4月から徐々に移動制限の大部分が解除され、経済再開が見込まれる第2・四半期には日量1500万バレルに増加するだろう」と述べた。