[ベルリン 23日 ロイター] - ドイツのハーベック経済相は23日、中国との貿易を停止することは不可能だが、中国による重要セクターへの投資は慎重に審査する必要があると述べた。
同相は南ドイツ新聞主催の会議で「中国との経済関係維持に反対する根拠はない。ドイツ経済が中国に直ちに別れを告げるのは完全に不可能だ。だが目をつぶってはならない根拠はある。状況が悪化しないと期待してはならない根拠はある」と発言。
「ドイツ経済の重要セクターでは、重要な投資の戦略的な影響を判断し、封じ込める必要がある」と述べた。
米国で成立したインフレ抑制法については、欧州企業が不利になり、欧州から投資が引き揚げられる可能性があると指摘。今後数週間以内に問題を解決する必要があるとし、インフレ抑制法は世界貿易機関(WTO)のルールに違反しており、長期的には受け入れられないと述べた。