[東京 27日 ロイター] - 経済産業省が27日公表した11月の商業販売統計速報によると、小売販売額は前年比2.6%増の13兆1430億円となり、9カ月連続のプラスとなった。ロイター集計の民間予測3.7%増を下回った。医薬品や自動車が増えた一方、衣類・燃料などは減少した。前年11月は新型コロナによる緊急事態宣言の解除後だった。
業種別前年比は医薬品・化粧品が12.0%増、その他小売業9.5%増、自動車小売業8.1%増などだった。
医薬品・化粧品はドラッグストアの販売が好調なため。「飲料、や食用油、インスタント麺などが、値上げの影響もあり増えた」(経産省)という。
一方、織物・衣服は8.0%減、燃料小売は2.6%減だった。気温が平年より高かったことや、ガソリン価格の補助金政策による抑制が響いた。
業態別前年比は、百貨店4.1%増、スーパー2.6%増、コンビニエンスストア7.9%増、家電大型店0.3%増、ドラッグストア7.9%増と伸びた。百貨店やコンビニでは、外国人観光客の回復の影響もあった。家電は「値上げの影響があった一方、サッカー・ワールドカップによるテレビ販売への効果は限定的」(同)だった。
一方、ホームセンターは1.3%減にとどまった。
*経産省の発表資料は以下のURLでご覧になれます。http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/syoudou/index.html [http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/syoudou/index.html]
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