[ブラジリア 27日 ロイター] - ブラジル財務省は26日、公的債務残高が今年最大14%増加すると表明、債務状況の改善には財政均衡へのコミットメントが不可欠だと強調した。
同省は今年の公的債務目標を6兆4000億─6兆8000億レアルに設定。昨年は5兆9510億レアル(1兆2000億ドル)だった。
8期連続でプライマリーバランス(基礎的財政収支)が赤字になり、短期間で返済期限を迎える債務が増えたことや、新型コロナウイルスの流行で2020年の短期債発行が拡大したことが背景。
同省は「このシナリオでは、債券発行拡大に向けて市場で好ましい条件を確立し、連邦政府の債務状況の改善を促すには、財政均衡へのコミットメントが不可欠になる」と表明した。
債務の平均満期は今年3.8─4.2年となる見通し。昨年は3.9年だった。今後1年で返済期限を迎える債務の比率は今年19─23%となる見通し。昨年は22.1%だった。
政府は新たな歳出ルールを4月までに公表する方針を示しており、市場の関心が集まっている。