[東京 19日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 20174.24 +183.42 寄り付き 20152.41 安値/高値 20075.91─20194.45
TOPIX .TOPX 終値 1631.01 +14.35 寄り付き 1630.18 安値/高値 1625.02─1635.04
東証出来高(万株) 240593 東証売買代金(億円) 29610.31
東京株式市場で日経平均は5日ぶりに反発した。前日の欧米株高を背景に買い戻しの動き が広がり、朝方には前日比で200円を超す上昇となった。ただ、その後は2万0100 円台を中心に一進一退の動き。週末要因に加え、引け後の黒田日銀総裁会見を控え、様子 見ムードが強かった。
日銀は19日の金融政策決定会合で、現行の量的・質的金融緩和(QQE)の継続を 賛成多数で決めた。もっとも金融政策の据え置きは市場予想通りであり、株価への影響は 限定だった。ギリシャ問題をはじめ、外部環境に不透明感が強いことも投資家の見送り姿 勢につながっている。
日経平均は前日に大きく下げた反動との見方も出ていたが、「指数の銘柄入れ替えに 伴うリバランスの買いでファナック 6954.T などが上昇しているほか、中小型の材料株に は個人投資家を中心に押し目買いが入っており、下値は堅い」(松井証券シニアマーケッ トアナリストの窪田朋一郎氏)との声が出ていた。
個別銘柄では、ジャムコ 7408.T が反発。18日、欧州航空機メーカーのエアバスから大型旅客機A350型機に搭載されるギャレーを受注したと発表し、材料視さ れた。また業界再編期待から共英製鋼 5440.T や東京製鉄 5423.T など電炉株が買われた 。
東証1部騰落数は、値上がり1368銘柄に対し、値下がりが409銘柄、変わらず が109銘柄だった。
(杉山容俊)