[ベルリン 4日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が4日発表した2月の貿易統計によると、輸出は前月比4.0%増で予想を大きく上回った。米国と中国向けが好調だった。
ロイターがまとめた市場予想は1.6%増加だった。
輸出の伸び率は1月の2.5%から加速し、10カ月ぶりの大きさとなった。
ハウク・アウハウザー・ランペのチーフエコノミスト、アレクサンダー・クルーガー氏は「輸出セクターは成長軌道に戻った。昨年12月の大幅マイナス(前月比6.1%減)は埋め合わせられた」とした。
2月の輸出は、欧州連合(EU)向けは前月比2.0%増。米国向けは9.4%増、中国向けは10.2%増と、大幅なプラスだった。
VPバンクのチーフエコノミスト、トマス・ギッツェル氏は「輸出は、供給網の改善や中国の経済再開の恩恵を受けている」と述べた。
2月の輸入は前月比4.6%増加し、市場予想の1.0%増を大幅に上回った。輸入は1月まで5カ月連続で、前月比で減少していた。
貿易収支は160億ユーロ(174億2000万ドル)の黒字。前年同月は107億ユーロの黒字だった。