[バンコク 11日 ロイター] - 3月のタイ消費者信頼感指数は53.8と2月の52.6から上昇し、3年ぶり高水準となった。上昇は10カ月連続。観光業の回復や5月の選挙に向けた支出が指数を押し上げた。
タイ商工会議所大学のトップ、Thanavath Phonvichai氏は会見で「中国人観光客が戻っていることで収益が増え、経済活動が生まれ、ビジネス環境が改善している」と説明した。
タイは中国人の間で人気の観光地で、2019年には観光客全体の3分の1近くに当たる1100万人以上がタイを訪れた。
第1・四半期の外国人観光客は目標の600万人を上回り、615万人を記録した。通年で最大3000万人の渡航者が見込まれている。
5月に総選挙を控え、選挙運動も活発化している。
Thanavath氏は、新たな政権について見通せるようになり、選挙活動資金が経済に反映されるため、選挙は4月と5月の信頼感に影響を与えると説明した。
企業の景況感を示す指数も3月に50.5まで上昇し、49カ月ぶり高水準となった。