[台 11日 ロイター] - 台湾財政部が11日発表した3月の貿易統計は、輸出が前年同月比19.1%減の352億ドルとなった。減少は7カ月連続で、この傾向は第4・四半期ごろまで続くとみられている。
最大の輸出先である中国を含む世界的な需要低迷が逆風となっている。
減少幅は2月の17.1%から拡大し、ロイター調査による予想(15.4%減)よりも弱い結果となった。
財政部は世界的な景気減速、需要の低迷、メーカーの在庫調整、高水準だった前年の反動などを輸出減少の要因として挙げた。回復は第4・四半期以降になる見込みとした。
3月の電子部品輸出は前年比14.6%減の155億7000万ドルで、半導体輸出は13.4%減だった。
地域別では中国向け輸出が28.5%減の129億ドル。前月は30.2%減だった。
ウクライナ戦争や米中貿易摩擦などのリスクに加えて、世界的なインフレと主要国の金融引き締めが引き続き外需を圧迫すると指摘した。
「上半期の輸出は依然として圧力を受けている」とし、4月の輸出は前年比18─20%減少する可能性があると予想した。
対米輸出は20.7%減と2月の13.7%からマイナス幅が拡大した。
3月の輸入は20.1%減の309億8000万ドル。エコノミスト予想は12.3%減、2月は9.4%減だった。