[ワシントン 12日 ロイター] - トランプ前米大統領は、マクロン仏大統領が最近の中国訪問中に習近平国家主席のご機嫌取りにいそしんだと批判した。
FOXニュースのインタビューでバイデン大統領の外交政策がロシア、北朝鮮、中国をつけ上がらせ、世界のリーダーだった米国を脇に追いやったとの見方を表明。
「この狂った世界が荒れ果てても米国は全く発言できない。私の友人であるマクロン氏は中国に行ってご機嫌取りにいそしんでいる」と述べた。
フランスのある上級外交官は12日、トランプ氏の発言は「下劣」だと記者団にコメント。トランプ氏が2017年11月に北京を訪問した際、貿易赤字について「中国を責めない」と発言したことに言及した。
マクロン氏は最近の訪中に際するインタビューで、「米国のリズムや中国の過剰反応」によって、欧州連合(EU)が台湾を巡る危機に引きずり込まれてはならないとの考えを示した。EUは米国依存を減らし、米中と並ぶ世界の「第3極」になるべきだとも強調した。