■会社概要
(4)銅価格の影響
泉州電業 {{|0:}}の業績に影響を与える大きな要素として銅価格が挙げられる。
同社が扱っている電線類の主原材料は銅であるため、電線価格(仕入・販売)は国際商品市場での銅価格にスライドする。
そのため、銅価格の動きによって売上高は大きく変動するが、仕入価格も販売価格と同様に変動していくためマージンは変わらない。
ただし、同社は在庫評価方法に「移動平均法」を採用していることから、銅価格が上昇する局面ではそれまでの低い原価が計上されるため利益が先に出る傾向があり、反対に下降局面ではそれまでの高い原価が計上されるため利益が少なくなる傾向がある。
長期的に見ればこれらは平均化されるので、銅価格の利益への影響は微少であると言える。
一方で、販売価格に関しては銅価格の影響だけでなく、競争による影響もある。
特に電力ケーブルにおいてその傾向が強く、電力用ケーブルの粗利益率は同社商品の中でも低い水準である。
ただし、電力用ケーブルに関しては顧客となる電材販売業者約1,100社が扱っており、品揃えとして欠かせない商品であることも事実である。
また、もう1つの柱である機器用・通信用電線は設備投資動向への依存度が大きく、好不調の波が激しいこともあって、経営の安定性(リスク分散)という意味でも電力用ケーブルは同社にとって不可欠の商材となっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
同社が扱っている電線類の主原材料は銅であるため、電線価格(仕入・販売)は国際商品市場での銅価格にスライドする。
そのため、銅価格の動きによって売上高は大きく変動するが、仕入価格も販売価格と同様に変動していくためマージンは変わらない。
ただし、同社は在庫評価方法に「移動平均法」を採用していることから、銅価格が上昇する局面ではそれまでの低い原価が計上されるため利益が先に出る傾向があり、反対に下降局面ではそれまでの高い原価が計上されるため利益が少なくなる傾向がある。
長期的に見ればこれらは平均化されるので、銅価格の利益への影響は微少であると言える。
一方で、販売価格に関しては銅価格の影響だけでなく、競争による影響もある。
特に電力ケーブルにおいてその傾向が強く、電力用ケーブルの粗利益率は同社商品の中でも低い水準である。
ただし、電力用ケーブルに関しては顧客となる電材販売業者約1,100社が扱っており、品揃えとして欠かせない商品であることも事実である。
また、もう1つの柱である機器用・通信用電線は設備投資動向への依存度が大きく、好不調の波が激しいこともあって、経営の安定性(リスク分散)という意味でも電力用ケーブルは同社にとって不可欠の商材となっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)