■決算動向
(2)財務状況と経営指標
ソフト99コーポレーション {{|0:}}の2015年3月末の財務状況を見ると、総資産は前期末比1,533百万円増加の48,068百万円となった。
流動資産で現預金・有価証券が1,348百万円増加したほか、固定資産では投資有価証券が株高の影響により940百万円増加した。
一方、自動車整備・鈑金事業の旧東京工場跡地を売却したことなどで有形固定資産が545百万円減少している。
負債は前期末比1,073百万円増加の6,428百万円となった。
固定負債で、繰延税金負債が259百万円、再評価に関する繰延税金負債が791百万円増加したことが要因となっている。
また、純資産は前期末比460百万円増加の41,639百万円となった。
利益剰余金が575百万円増加した一方で、その他包括利益累計額が159百万円減少した。
経営指標を見ると、安全性を示す流動比率や自己資本比率はいずれも高水準となっており、また、実質無借金経営でもあることから、財務基盤は健全な状態にあると言える。
一方、収益性に関しては営業利益率がここ数年8%台と安定して推移しているものの、ROEは2%台と低水準となっており、株主資本効率の面では改善の余地が大きいとみられる。
ちなみに、投資有価証券まで含めた同社のネットキャッシュは約195億円と、現在の株式時価総額(6月12日時点で約180億円)を上回る水準となっている。
実績PBR(1株当たり純資産)では0.42倍の水準と評価不足が顕著となっており、ROEは2%と低水準になっている。
同社は過去から高収益体質を維持しており、長年の利益の積み重ねの結果、事業規模以上に資産規模が大きくなっている。
今後は、既存事業においては「利益の伴う事業拡大」を意識し、各事業における利益率向上の取り組みをすすめながら、ROIC(投下資本利益率)の上昇を目指すとともに、既存事業とシナジーが期待できる分野では、(株)オレンジ・ジャパンを子会社化したようにM&Aを活用していくことも検討している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
流動資産で現預金・有価証券が1,348百万円増加したほか、固定資産では投資有価証券が株高の影響により940百万円増加した。
一方、自動車整備・鈑金事業の旧東京工場跡地を売却したことなどで有形固定資産が545百万円減少している。
負債は前期末比1,073百万円増加の6,428百万円となった。
固定負債で、繰延税金負債が259百万円、再評価に関する繰延税金負債が791百万円増加したことが要因となっている。
また、純資産は前期末比460百万円増加の41,639百万円となった。
利益剰余金が575百万円増加した一方で、その他包括利益累計額が159百万円減少した。
経営指標を見ると、安全性を示す流動比率や自己資本比率はいずれも高水準となっており、また、実質無借金経営でもあることから、財務基盤は健全な状態にあると言える。
一方、収益性に関しては営業利益率がここ数年8%台と安定して推移しているものの、ROEは2%台と低水準となっており、株主資本効率の面では改善の余地が大きいとみられる。
ちなみに、投資有価証券まで含めた同社のネットキャッシュは約195億円と、現在の株式時価総額(6月12日時点で約180億円)を上回る水準となっている。
実績PBR(1株当たり純資産)では0.42倍の水準と評価不足が顕著となっており、ROEは2%と低水準になっている。
同社は過去から高収益体質を維持しており、長年の利益の積み重ねの結果、事業規模以上に資産規模が大きくなっている。
今後は、既存事業においては「利益の伴う事業拡大」を意識し、各事業における利益率向上の取り組みをすすめながら、ROIC(投下資本利益率)の上昇を目指すとともに、既存事業とシナジーが期待できる分野では、(株)オレンジ・ジャパンを子会社化したようにM&Aを活用していくことも検討している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)